【お持ち帰り】(アイナナ 龍壮)
※キスの日 短編





『あ、壮五くん。』



収録を終えたのであろう壮五が、
収録スタジオから出てきたのだった。


『!十さん!こんばんは。』



声をかけられた壮五は嬉しそうに、
龍之介に近づいていた。

いつもはMEZZO"で出演している
ラジオ番組なのだが、
環が体調不良で壮五1人で出演していた。


『環くん大丈夫?』



壮五から環のことは聞かされていた。



『熱は下がったので、
 今日は念の為お休みをいただいてました。』



『そっか。良かった。』



龍之介はそわそわと周りを気にしている。
夜9時を過ぎておりスタッフも少ない。

ふと見ると、
スタジオ内に持ち込んでいたのか
既に壮五は自分の鞄を持っている。




『・・オレの楽屋すぐそこだけど・・
  ・・・一緒に来てくれる?』

『えっ・・あ、はい・・・』



2人はそのまま談笑しながら、
龍之介の楽屋に入っていった。




『今日は十さんもお1人で
  収録だったんですね・・・・っ・・・?』


楽屋の名前が龍之介のみだったこと、
中に他に誰もいなかったので、
壮五は問いかけた。

が、楽屋に先に入った龍之介が
ふいに壮五の方に振り返った。

不思議そうに見上げていたが、
ギュッと抱きしめられていた。



『・・・つ、十さ・・っ・・・・』



『・・明日、オフなんだけど・・
   壮五くん・・これから空いてる?』



『っ・・あ、僕も明日オフで・・・』



どうしていいか分からなかったけど、
ぎこちなく背中に腕を回した。

2人きりで抱きしめ合うことはあるが、
今日は急だったため思考が回らなかった。

少し身体を離した龍之介は、
ゆっくりと壮五の唇に口付けた。


『んっ・・・あ、・・・!』


ギュッと龍之介の身体にしがみついていた。
凄く鼓動が速い。
それが自分自身なのか龍之介なのか、
よく分からなかった。



『はっ・・今日ってキスの日なんだって
  ・・・知ってた?』



唇を離した龍之介は、
少し口端から零れていた唾液を指先で拭う。



『・・っ、知らなかった・・です』


『・・・今日は沢山しようね?  
    ・・それ以上のこと・・もね。』


『・・は、恥ずかしい・・・・っ』




真っ赤になった壮五は、
龍之介の胸に顔を埋めてしまった。

恥ずかしいけど嬉しくなっている自分に
赤面していたのだ。

『可愛い・・もう少しこのまま・・』

龍之介が再び抱き寄せる。

暖かい心地よい時間が流れていた・・・。








2022.5.24 龍崎恵
(『キスの日』的には遅刻ですね(^^;))




「キスの日」に短編で上げてた小説

でした!!!
(アップ忘れてました(笑)

Twitterで上げてたはず・・です。


※UP日
2022.7.26



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